よだれがでるのは元気な証拠とも言われますが、そんな赤ちゃんを”赤ちゃんらしくてかわいい”とみていたら翌日かぶれてしまった…という経験はありませんか?赤ちゃんの肌がよだれでかぶれないよう、ママにできる方法をまとめてみました。
なぜ赤ちゃんはよだれでかぶれるの?
赤ちゃんはよだれをうまく飲み込めなかったり、口回りの筋肉が未発達で口が開いてしまい、よだれが出てしまったり。手をなめたあと顔を触って、顔中がよだれまみれ…ということも少なくありません。
よだれには塩分と消化酵素が含まれます。消化酵素のなかには、タンパク質を分解するものも。どちらも赤ちゃんの肌にダメージを与えるのです。
よだれでかぶれさせない!~ステップ1”洗浄”
よだれによる接触性皮膚炎がよだれかぶれ。よだれがついたまま放置することが一番の原因です。よだれがついたら、こまめに拭いたり洗い流したりするのが一番の予防になります。
上手な拭き方~洗うようにふく
よだれをふくのに一番よいのが”濡らしたコットン”。薬局でも売っています。使い捨てなので、清潔で雑菌が繁殖することがありません。ガーゼを水で濡らしてゆるく絞ったものでもよいでしょう。
コットンを肌に置き、そっとすべらせるようにふきます。ふいたあとは、清潔なガーゼで水分を吸わせるようにやさしく包み込みましょう。
ふくときの注意点
ゴシゴシふいたり固いものでふくのは、デリケートな肌の赤ちゃんにはNG。ゴシゴシとまではいかなくても、肌を引っ張るようにふくのはできるだけ避けましょう。
固いもので気をつけたいのが、ティッシュ。やわらかいようでも通常のティッシュにはゴワつきがあります。”ふつうのティッシュは固い”と頭の片隅に置いておいてください。
上手な洗い方~常温で洗う
よだれの多い赤ちゃんは、首までベタベタになることも。そのようなときは洗うほうが肌に負担がかかりません。
ポイントは皮脂を落とさないこと。肌を守る皮脂を落としてしまうと逆効果になります。20~30℃の常温に近いぬるま湯をそっとかけたあと、やさしく指で洗ってあげましょう。
洗うときの注意点
洗うことで赤ちゃんの肌にダメージを与えては本末転倒。なるべく皮脂を取らないように洗ってあげましょう。
30℃以上のぬるま湯では皮脂が溶けやすく落ちてしまいます。また、刺激の少ないベビー用石けんでも使いすぎると皮脂が取れて逆効果に。
よだれは水でも十分に落ちます。”赤ちゃんは夏に行水がよい”と昔からいわれるように、夏のぬるい水温くらいがベストと思いましょう。
かぶれをひどくさせない!~ステップ2”保湿”
よだれに対しての防御力を高めるのが、肌の保湿と保護。皮脂があればバリアの役割をしてくれますが、よだれをふいたりすると皮脂も取れるという悪循環が起こります。皮脂の代わりになるもので保湿してあげましょう。
白色ワセリン
手に入れやすいワセリンは、昔から肌荒れの保湿剤として広く使われています。ワセリンの特徴は肌トラブルを治すのではなく、”フタをして保護する”ということ。皮膚の上に膜を作ることで、外からの刺激を押さえ、なかの水分を出さないようにします。
皮膚浸透しないため、よだれが肌につくのを防げるのですが、強い保護膜を作るため、毎日きれいに洗い流すように気をつけてあげましょう。
ワセリンを使うときは、ごくごく薄く塗るのが上手な使い方です。
シアバター
白色ワセリンに比べやや高価ですが、シアバターも赤ちゃんの保湿には最適です。もともと西アフリカで、日光による乾燥から守るボディークリームとして使われていたシアバター。
クリームのようなテクスチャーで手にとると溶け、肌に塗ると保護膜を作ります。これは、シアバターが溶ける温度がちょうど体温と同じくらいのため。ちょうど皮脂の代わりのように肌を保護してくれます。
赤ちゃんに使うときには、刺激の少ない精製されたシアバターを選びましょう。
かぶれがあるときはやさしい肌触りのものを
洗って保湿をしてもかぶれてしまうときがあります。そんなときは、スタイやベビー服をチェックしてみましょう。よだれで濡れたままになっていませんか?湿っていればすぐに替えるようにしましょう。
かぶれがある赤ちゃんには、動き回ってもこすれないやわらかなベビー服やスタイがベスト。プリスティンはやさしい肌触りのオーガニックコットンのベビー用品を提案しています。