近ごろよく聞くようになった“スタイ”。スタイとはどんなものか、どうしてスタイと呼ばれるのか考えたことはありませんか?
スタイがよくわからない方もスタイを知っている方も、知ると楽しいミニ知識です。
スタイとはなに?
“スタイ”といわれて形がぱっと頭に浮かぶ人は、若いママや手作りをよくする方かもしれません。手芸などの本では、少し前から“スタイ”という名前を見かけるようになりました。
そこに載っていたのは、“よだれかけ”。スタイとは、よだれかけと呼ばれて親しまれてきたベビー用品です。
よだれや飲食物で服が汚れないようにしたり、汚れた口元をちょっと拭いたりする小さな布で“前垂れ”とも呼ばれました。ただし前垂れは、腰で結ぶエプロンタイプのものもあります。
昔からあるよだれかけ
時代劇で商家の小僧さんが、胸あてエプロンのようなものをしているのを見たことがありませんか?あの胸あてエプロンも前垂れといいます。
小さい子どもが多く、着物を汚しやすい小僧さん。着物はしょっちゅう洗うものではありませんから、大人も子どももなるべく汚さないように工夫をして着ていました。
よだれかけも同じように、着物を汚さないように使われてきたものでしょう。それが今、“スタイ”という呼び名に変わってきています。
どうしてスタイと呼ぶようになったの?
スタイとはよだれかけのことですが、なぜこれが“スタイ”と呼ばれるようになったのか、はっきりしたことはわかりません。「英語じゃないの?」と思われるでしょうが、英語でよだれかけはbib(ビブ)。スタイではないのです。
一説によると、スウェーデンのベビー用プラスチックエプロンを“スタイ”と名付けて販売したところ、よく売れたので日本でスタイという呼び名が定着したともいわれます。
元は商品名
似たような名前の定着はほかにもあります。たとえばホッチキス。もともと商品名ですが、一般名の“ステープラー”といわれるより、ホッチキスといわれるほうが日本人にはピンとくるのです。
いつか「スタイって“よだれかけ”って言ってたんだって」という時代がくるかもしれません。スタイもよだれかけもビブも、じつは同じものを指すのです。
スタイって英語圏でも通じる?
残念ながら“スタイ(sty)”は英語圏では通じません。英語でスタイ(sty)とは、目にできる“ものもらい”の意味と、“汚れた場所”という意味をもちます。
スラングの意味もありますから、英語圏では使わないほうが無難でしょう。英語圏ではbib(ビブ)または、“baby's bib”を使ってください。
よだれかけ?スタイ?
よく考えると、日本語の“よだれかけ”も不思議な名詞です。“よだれ止め”ではなく“よだれかけ”。よだれをたっぷりかけられるのを待っている気がします。赤ちゃんが元気に育つほどスタイは汚れるもの。
もしかすると、赤ちゃんが首からぶら下げるので“ベビーズタイ(babies tie)"と呼んでいたものを、ちょっとユーモアを利かせて“baby sty(赤ちゃんの汚れる場所)”と名付けたのかも…。などと考えるのも楽しいものです。
スタイは赤ちゃんの必需品
このように、「スタイ」の呼び名で親しまれている赤ちゃんのよだれかけは、赤ちゃんにとっては必需品ともいえるアイテム。とくに月齢によっては、赤ちゃんのよだれの分泌が急激に増えてきますので、スタイは何枚あっても重宝します。
かわいいスタイを詰め合せたり、お洋服にスタイを添えたりなど、出産のお祝いにもとても人気です。
普段自分ではなかなか買わないような、上質な素材を使ったスタイなども、とても喜んでもらえておすすめですよ。
スタイの生地はコットンがおすすめ
スタイにはいろいろな素材が使われていますが、赤ちゃんの肌にぴったりなのは、吸水性、放湿性に優れたコットン素材。
コットン素材の中でも、ガーゼ生地やパイル生地、麻がミックスされたリネンコットン生地などいろいろありますので、用途や月齢に合わせて使い分けるとよいでしょう。
オーガニックコットンのスタイが人気
コットン素材のスタイの中でも、最近では、より安心なオーガニックコットンに注目が集まっています。
「大切な赤ちゃんの肌に直接ふれるものだから、安心できる素材を選びたい」。そんなママたちの気持ちから、人気を呼んでいるのでしょう。
もちろんプレゼントにもおすすめです。
安心でかわいいスタイやアレンジグッズをご紹介
赤ちゃんに安心の、オーガニックコットンを使ったスタイや、スタイにアレンジできる便利なおすすめグッズをご紹介します。
ボーダースタイ
すべすべとした肌触りのフライス生地を使用した、ボーダー柄スタイ。通気性がよいので、とくに夏場に使用するのにおすすめです。
やさしいボーダー柄は赤ちゃんがどんな服を着ていても、コーディネートの邪魔することはありません。首の調整は紐になっており、首の大きさに合わせてちょうどよいサイズにできるのもポイント。
同じ柄のミトンや帽子もあり、セットで使えば赤ちゃんのかわいらしさがより引き立ちます。
くまスタイ
胸元の大きなくまさんがかわいらしい、パイル生地のスタイです。吸水性抜群のパイル生地は、汚れやすい食事のときにも大活躍。
背中で固定できる紐がついているので、ハイハイした時も前に垂れることはなく、引っかけてころんでしまうこともありません。
男女問わないデザインで、プレゼントとしても人気。スタイだけではちょっと物足りない、という方はくまのガラガラなどをセットにすると喜ばれるでしょう。
水玉ニットスタイ
やさしい風合いの水玉模様にワンポイントとしててんとう虫をあしらった、エアニット素材のスタイです。エアニットとは平織り生地を2枚重ねたもので、やさしく温かみがあり、口周りに触れることが多いスタイにはぴったり。
留める部分はマジックテープ式になっており、なかなかじっとしていない赤ちゃんでも付け外しはらくらくです。
同様の柄の
2wayドレスや
ニットキャップなども合わせて揃えれば、コーディネートの統一感がでますね。
くまのスタイクリップ
ハンカチをスタイとして使いたいときに便利なクリップ。こちらも赤ちゃんのお肌に安心なオーガニックコットンを使用しています。
やわらかな表情のくまさんが、赤ちゃんのかわいらしさをますます引き立ててくれそう。おでかけに携帯していると、スタイが汚れて替えがないときなどにとても重宝します。
うさぎのスタイクリップ
うさぎのキャラクターが女の子用としても人気の、オーガニックコットンのスタイクリップです。
動物のキャラクターは赤ちゃんも大好き。ナチュラルなカラーがお洋服のデザインを邪魔しませんので、好みを選ばずプレゼントにもぴったりです。
ガーゼタオルとセットで差し上げてみてはいかがでしょうか?
あんしんガーゼ3枚セット
オーガニックコットンのガーゼハンカチは、きゃしゃなラインで描かれたかわいらしいイラストが、さりげなく上品に入っています。シンプルな風合いが、おしゃれなママにとても人気。
赤ちゃんの汗やお口を拭いてあげるハンカチとしてだけではなく、スタイクリップを使えば簡易スタイとしても使えます。
ガーゼタオル
表はガーゼ、裏はパイル地と、状況によって使い分けができて使い勝手◎のオーガニックコットンのガーゼタオル。クリップでとめて、スタイとしてもお使いいただけます。
タオルの生地に厚みがありますので、汚れてもお洋服にまでは浸透しにくいのがうれしいポイント。
うさぎとくまのキャラクターがとってもキュートで、プレゼントにも人気がありますよ。
出産祝いのうさぎさんセット
うさぎのスタイ、ガラガラ、ブラウンチェックバギーケットがセットになった、ギフトボックスです。
スタイには吸水性抜群のパイル生地が使用されており、食事中でも大活躍。全体がうさぎの顔になっているデザインが、赤ちゃんのかわいらしさを引き立ててくれます。
ガラガラとバギーケットにもオーガニックコットンが使用されており、肌がやわらかく、傷つきやすい赤ちゃんでも安心。
どれも複数あって困らないアイテムなので、何を贈ろうか迷っているという方にもおすすめです。
スタイとは赤ちゃんの象徴
子どもを守るお地蔵さんが赤いよだれかけをするように、スタイはまだ生きていく力のない幼子の目印のようなものかもしれません。
大人が気をつけて守らなくてはうまく生きていけない命。それを象徴するのがスタイなら、赤ちゃんにやさしいスタイを選んであげたいものです。
「気持ちいい暮らし」がキーワードのプリスティンは、オーガニックコットンなどの赤ちゃんにやさしいスタイをご提案しています。