エシカル消費は、私たち一人ひとりが持っている「世界を変える力」です。いまあなたがこの瞬間に「何をを買うか?=消費するか?」という選択が、地球の未来に大きく左右するかもしれません。
エシカル消費って何?
そもそも「エシカル消費」とは何でしょうか?
「エシカル」は直訳すると「倫理的な」という意味ですが、エシカル消費はそれを踏まえてさらに「人権や地球環境に正しく配慮している製品を購入(消費)すること」といった意味になります。
「エシカル消費」と「グリーンコンシューマー」の違い
「エシカル消費」とよく似た概念として「グリーンコンシューマー」があります。
国内で90年代に注目を集めた「グリーンコンシューマー」は、自然環境にやさしい製品を購入しようという考え方。しかし、光熱費を節約できる省エネ家電や、健康につながるオーガニック食品など、自分にメリットのあるものを選ぶことが主な目的となっていたため、環境ではなく自分の利益を考えているだけだという批判もありました。
「グリーンコンシューマー」に代わって、2000年代後半に広まりはじめた「エシカル消費」は、環境だけではなく、人権にも配慮しているというところが大きく違っています。
発展途上国と適正な価格で貿易をすることで現地の労働者の生活を支えようとする「フェアトレード」の食品などを中心に、「より良い、より正しい」商品を選ぼうという意識が、世界中に浸透していったのです。
つまり「エシカル消費」は「グリーンコンシューマー」からさらに踏み込んで、世界や社会全体の利益のために発展させた考え方といえるでしょう。
消費の力
「世界のために」と言われて、「私一人ができることなんて…」と思う人も多いのではないでしょうか。でもじつは、誰もがいますぐカンタンにできること、それが「エシカル消費」です。
一人ひとりの力が大きな力に
あなた一人が何かを買う=消費することは、たしかに小さなことに感じられるかもしれません。でも世界中でたくさんの人々が、いまこの瞬間にも何かを買っていると考えてみるとどうでしょう。そのすべてがエシカル消費になれば、それは間違いなく世界を変える大きな力になるはずです。
たとえば日本の場合、GDP(国内総生産)の6割を個人消費が支えています。製品を作っている企業も売れるものを作り続けます。つまり、すべての日本人がエシカル消費を心がければ、日本の企業の製品がエシカルなものになるということ。一人の一歩は小さくても、100人で踏み出せば100歩になるのです。
まずは知ることで世界に貢献する
環境破壊、気候変動、貧困の拡大、人権侵害など、世界はいま、かつてないほど多くの問題に直面しています。こうした問題について、何も知らないまま、ただ値段が安ければ買うということは、これらの問題をさらに深刻化させているかもしれません。
まずは今あなたが食べているもの、着ている服がどこの何で作られているのか、そしてどこへ向かうのかを、知ることが大切です。そしてそこから、地球で起きている問題や、作ってくれた人たちの生活を考え、より正しい選択をすることで、私たちはいつでも世界に貢献できるのです。
つくる責任・つかう責任
改めて「エシカル消費」は、私たちがいますぐ世界のためにできること。いま買うものが、どこで、どのように、誰につくられたものなのかを知ることが、大切なはじめの一歩になります。
これは、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられた17の目標のうち、12番目の「つくる責任・つかう責任」を果たすことにもつながります。
プリスティンは「つくる責任」を果たすものづくりを通して、皆さまの「つかう責任」と向き合う毎日に寄り添っていきたいと考えています。