「働いてそれに見合う報酬を得る」…「フェアトレード」とは、そんなあたりまえのことを守るためのしくみです。品物に適正なお金を支払ってエシカルな買い物をすることで、生産者の笑顔をサポートしませんか?
フェアトレードってなに?
近ごろ耳にすることが多くなった「フェアトレード」という言葉。エシカル消費とからめて語られることもあり、なんとなく良いことのようだけど、どういうものなのか詳しくは分からないという人も多いのではないでしょうか。
「フェアトレード」は直訳すると「公正な貿易」となります。発展途上国でつくられた品物を、その価値に見合った適正な価格で継続的に取引することによって、生産者の人権や生活水準を守ろうという、国際的な貿易のしくみのこと。貧困にあえぐ発展途上国の人々をサポートするための、世界的な取り組みを意味する言葉です。
フェアトレード製品は高い?
フェアトレード製品について、価格が高いというイメージを持っている人も多いようです。
私たちの周りでは、コーヒー、紅茶、チョコレートといった食品や、コットン製品をはじめとする日用品など、、発展途上国で生産された製品が、とても安い値段で販売されています。
それらに比べると、たしかにフェアトレード製品はいくらか高いかもしれません。
でも、ほんの少しだけだけ考えてみてほしいのです。フェアトレードではない製品が、「どうしてそんなに安いのか?」ということを。
安すぎるのには理由がある
じつは、あまりにも安すぎる価格の裏では、発展途上国の人々が苦しみを強いられている可能性がります。
不当に安い価格・低い賃金を押しつけられたり、劣悪な環境で長時間労働をさせられていたり、収穫量を上げるために健康を害するほど大量の農薬などを使わざるを得なかったり…。
そんなアンフェアな苦しみのうえに、その「安さ」は成り立っているのかもしれないのです。
「あたりまえの価格」で「あたりまえの暮らし」を守る
本来どんな製品でも、それが私たちの手に届くまでには、原材料費や人件費といったそれ相応の費用がかかっています。ここでいう人件費とは、雇う側が一方的に決める賃金ではなく、働く側の人々が人間らしい生活をするために必要充分な額の費用を意味します。フェアトレード製品は、そうした費用をエシカルに考慮した、ごく「あたりまえの価格」で取引された製品です。
この「あたりまえの価格」によって、発展途上国の人々が労働に見合う報酬を得て、人として「あたりまえの暮らし」をすることを守る。それがフェアトレードの考え方なのです。
できることからフェアトレードに参加する
フェアトレードは、この世界が抱える貧困という課題を、社会全体で解決するための重要なしくみです。
でもだからといって、なにもむずかしく考える必要はありませんし、無理な負担をしてまで貢献しなくてはならないということでもありません。
まずはエシカルな視点で、その価格が適正なのかを考えてみてください。
そして、そこから踏みだす一歩は、ほんの小さなことでいいのです。
たとえば、誰かへプレゼントを贈るときに、フェアトレード製品を選んでみるというのも一つの方法。フェアトレード製品には、オーガニックのコーヒーやオーガニックコットンに代表されるような、手間ひまをかけて大切に作られたより上質な製品が多いもの。大切な人へ感謝やお祝いの気持ちを伝えるのにピッタリです。
あるいは、遠い世界だけではなく、国内の災害被災地の復興支援として、現地の農産物や工芸品を購入することもフェアトレードにつながります。
世界の「あたりまえ」に
私たち一人ひとりが小さなアクションを積み重ねていけば、いずれフェアトレード製品は世界の「あたりまえ」として、より身近で購入しやすいものになっていくかもしれません。
プリスティンは、作る人にも使う人にも心地よいオーガニックコットン製品を通して、フェアトレードが目指す笑顔あふれる地球の未来を応援しています。