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エコファーの進化形「リアルフリース」とは?エシカルファッションのこれから

    • エシカル
2019.10.16
化学繊維を使用しない「リアルフリース」は、エコファーの進化形。動物の命を守るだけでなく、地球環境への負担も少ない新しい素材を通して、ますます広がるエシカルファッションのこれからについてご紹介していきます。

そもそもエコファーとは?

エコファーは、おもに化学繊維などを使って、動物の毛皮に似せて加工した素材のこと。以前はフェイクファーと呼ばれ、本物のファーに比べてネガティブなイメージがありました。

しかし本物のファー製品を作るには、例えばコートの場合では、キツネなら15頭、ミンク50頭、チンチラでは100頭と、あまりにも多くの動物の命を奪わなくてはなりません。そこで近年では動物愛護の観点から、ファッション業界全体に本物のファーを使わないという流れが生まれ、代わってフェイクファーがクローズアップされることに。

そうした中、やがて「フェイク」というネガティブなニュアンスを含む表現をなくし、「エコファー(自然に配慮したファー)」というポジティブな呼び方が使われるようになってきたのです。
現在ではエシカルファッション(良識的なファッション)の重要なテーマの一つとして、ますます存在感を強めています。

進化形エコファー「リアルフリース」

従来のエコファーは、ポリエステルなどの化学繊維を主な原料としています。化学繊維は自然界で分解されないため、製造や家庭での洗濯の際に抜け落ちた細かな繊維がマイクロプラスチックとなって、川や海を汚染してしまうということが、いま大きな問題となっています。

そこで新たに登場してきたのが「リアルフリース」です。フリースというと、それこそ化学繊維のイメージが強いかもしれませんが、じつは「フリース」とはもともと「羊1頭分の刈り取られつながった毛」を意味する言葉。リアルフリースはその原点に立ち返って、羊毛=ウールで作られた繊維素材です。

天然繊維であるウールは化学繊維に比べ生分解性が高く、川や海に流れ出ても汚染の原因となりません。ふわふわ・もこもことしたのファーの魅力はそのままに、動物の命だけでなく地球環境にも配慮した「リアルフリース」は、まさにエコファーの進化系と言っていいでしょう。

プリスティンが作るこだわりのリアルフリース

プリスティンのリアルフリース この度プリスティンでは、羊毛とオーガニックコットンを組み合わせた、プリスティンならではのこだわりいっぱいのリアルフリースを新たにお届けいたします。

肌にやさしい

表面はウール100%であたたかくリッチな風合いに仕上げ、肌に触れる裏面はすべて心地よい肌ざわりのオーガニックコットンを使用。ウールのチクチクが心配な方にも着ていただきやすいよう、肌へのやさしさにとことんこだわっています。

安心の日本製

プリスティンのリアルフリースは、安心の日本製。愛知県一宮市で製造されたウールの糸、岐阜県の海津市で製造されたコットンの糸をそれぞれ使用し、綿毛布などの素材として有名なシール織りの産地、和歌山県は高野口で編み上げています。

エシカルファッションを楽しもう

エシカルファッションは、地球環境とそこに生きるすべての命を守るために、誰もが今すぐできるアクションです。とはいえ、ほかに着たい服があるのに無理にエシカルなものを選ぶというのでは、ストレスになってあまり長続きしないかもしれません。

大切なのはエシカルファッションを楽しむこと。進化形エコファー「リアルフリース」はそんな楽しみを、今後さらに広げてゆく新しい素材のひとつです。 素材にもデザインにもとことんこだわったプリスティンのアイテムで、これからのエシカルファッションを、もっと自由に楽しんでみませんか? オーガニックコットンのプリスティン