安心・安全な製品を買うために定着してきた「トレーサビリティ」は、じつはプリスティンがこだわり続けている「顔の見えるものづくり」にも通じています。いま世界が「サスティナブル」な社会を目指すなかで、新たな視点からその重要性にふたたび注目が集まっています。
トレーサビリティとは
ふだんの生活の中でもたびたび耳にする「トレーサビリティ」は、食品の分野を中心として、すでに定着してきている概念です。
トレーサビリティは「trace+ability」から成る言葉で、「追跡可能性」などと訳されています。
ひとつの製品について、生産・製造→流通→消費・廃棄といったすべての段階で、追跡が可能な状態であることを意味します。
「その製品を作った人の顔が見える」「製品の生い立ちを知ることができる」というとイメージしやすいかもしれません。
つまりトレーサビリティがしっかり保証されている製品は、安全性・信頼性が高いということ。消費者にとっては、安心して質の良い製品を買うことができるというメリットがあるのです。
トレーサビリティとサスティナブルの関係
「サスティナブル」は、「持続可能な」という意味の言葉で、いま国際的にホットなキーワードとなっています。「地球環境や国際社会を望ましいかたちで、未来までずっと続けていける」という状態を指しており、貧困や人権侵害、環境破壊といった地球が抱える問題を解決していくための一つの目標です。
この「サスティナブル」への取り組みのなかで、近年トレーサビリティが新しい視点から注目されるようになってきました。製品について「だれが、どこで、どのようにして」作られたのか、あるいは廃棄されるのかといったことを明確にすることで、消費者自身で環境や人権を守って作られた商品を選ぶことができるようになり、サスティナブルな世界づくりに役立てようとしているのです。
人権のためのトレーサビリティ
たとえば今あなたが着ている服や、いつも飲んでいるコーヒーなどを考えてみてください。それを作っている生産者が安い値段で買いたたかれて貧困にあえいでいたり、子どもたちが劣悪な環境で無理に働かされていたりしているかもしれないとしたら、気持ちよく買うことができるでしょうか?
トレーサビリティによって、その製品づくりに関わったすべての人々の人権が正しく尊重されていること、その製品が誰かに苦痛を強いて作られていないことを、確認することができます。
消費者は気持ちよく買うことができて、生産者は人としてあたりまえの暮らしを得ることができる。その繰り返しは、サスティナブルな社会をつくる一つの手段となるのです。
環境のためのトレーサビリティ
農産物の栽培で大量の農薬や化学肥料を使ったり、プラスチックなどのゴミを無責任に廃棄することが、地球環境に深刻なダメージを与えていることは、もはや言うまでもありません。
私たちすべての消費者が、トレーサビリティによって環境にやさしい製品を選ぶことは、この美しくかけがえない地球を、これからの世代へ受け継いでいくための大きなチカラとなるでしょう。
ずっと続いていく未来のために「顔の見えるものづくり」を
「だれが、どこで、どのようにして」作ったのかを明らかにするトレーサビリティで、サスティナブルな未来をつくっていこうとする世界規模の取り組み。
その壮大なムーブメントの根元にあるものは、プリスティンが創業以来ずっと、ひたむきにこだわってきた「顔の見えるものづくり」と、じつは同じなのです。
プリスティンは原綿から最終製品に到るまで、「いつ」「どこで」「だれが」つくったのかがわかるように、管理しています。できあがるまでのストーリーを大切にしながら、心と心を結べるようなモノづくりに取り組んでいます。
ずっと続いていく心地よい未来のために、プリスティンはこれからも「顔の見えるものづくり」に、こだわり続けていきます。