羊に苦痛をあたえる「ミュールジング」をせずに、自然なままに飼育された羊から刈り取ったウールのことを、ノンミュールジング・ウールといいます。
動物にやさしいウールを選ぶことで、同時に海洋プラスチックを減らして地球にもやさしさを。
羊にやさしいノンミュールジング・ウール
もしかしたら「ノンミュールジング・ウール」は、まだ多くの人にとって聞きなれない言葉かもしれません。一言で説明するなら、それは「羊にやさしいウール」です。
そもそもミュールジングとは?
ミュールジングとは、ウール用に飼育されている子羊の臀部などの皮膚を切り落とすことをいいます。
一般にウールといえば、その大半がメリノ種の羊の毛です。メリノ種は羊毛を目的として品種改良された羊で、毛が生える皮膚の表面積が広く、効率的にたくさんの毛を得られるのが特徴。
しかしながら皮膚の面積が広い分、よれてシワができやすく、このシワの間に汚れが溜まったり虫がわいたりすることが多いそう。これを防ぐための処置として、子羊のうちにもっとも汚れやすい臀部などの皮膚を切り落とすのです。
こだわりのノンミュールジング・ウール
羊の健康被害を予防するためとはいえ、麻酔もなく傷跡も治療されないなど苦痛を伴うミュールジング。近年では動物愛護の観点から問題視されるようになり、世界のウール生産地ではミュールジングをしない自然なままの飼育法へと転換しようという流れも大きくなりつつあります。
そうしてやさしく育てられた羊から得られるウールが「ノンミュールジング・ウール」。
プリスティンでは、動物愛護に加え安全性・信頼性にもこだわって、「だれが、どこで、どのようにして」つくったのか、トレーサビリティが明確なノンミュールジング・ウールを使用しています。
こちらがプリスティンの製品に使用しているノンミュールジング・ウールの証明書です。
ノンミュールジング×ノープラスチック
プリスティンでは2021年の秋冬から、羊にやさしいノンミュールジング・ウールを使い、さらに、地球にもやさしいノープラスチックへの取り組みをはじめました。
これまで化学繊維に頼っていた中綿やフリースなどを、ノンミュールジング・ウールに変更。これによって洗濯の際に川や海に流れ出る化学繊維のくず(いわゆるマイクロプラスチック)をなくし、海洋プラスチックの削減を目指します。
また、ファスナーなどの資材もプラスチックではなく環境に負担をかけにくい素材を採用。さらにオーガニックコットンほか異素材とのコラボレーションなど、さまざまなアプローチで「しあわせが循環するものづくり」を展開しています。
プリスティンのノンミュールジング×ノープラスチックの商品を一部紹介していきます。
動物と地球と人の未来にしあわせを
プリスティンが目指すのは、トレーサビリティを重視した「顔の見えるものづくり」を通して、いま世界が抱えている問題を解決すること。
動物にも地球にも、そして人にもしあわせが循環する未来を、皆様と一緒につくっていきたいと願っています。