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gents story - DAIKOKU Daigo 大黒 大悟 Part1

大黒 大悟 DAIKOKU Daigo
日本デザインセンター 大黒デザイン研究室 アートディレクター、グラフィックデザイナー

プリスティンと出会ったきっかけは?

オーガニックコットンのブランド「PRISTINE(プリスティン)」は20周年を迎えるにあたり、メンズライン「PRISTINE gents(プリスティンジェンツ)」をリリースしました。そこで、同じくモノ作りにこだわりをもつ、各分野で活躍するアーティストやクリエイターにフォーカス。
第2回目のゲストは、大手広告からアプリ開発まで幅広く手掛ける日本デザインセンターで、「大黒デザイン研究室」を率いるアートディレクター、大黒大悟氏。プリスティンのポスターからパッケージ、広告、POP、ディスプレイ、Webなどのグラフィック全般も手掛けられています。

プリスティンジェンツの穿きごこち

「僕はプリスティンに関わってきた初期段階から、デザイナーさんへ『メンズのアイテムがあったら欲しいです』と、度々リクエストしていました(笑)。プリスティンの商品って、1日を通して生活のすべてのシーンで使えるモノが多いので、夜寝るときにガーゼケットを使ったり、子供にはオーガニックのアイテムを着させるなかで、なぜ男性モノはないんだろう? と感じていたんです。プリスティンの仕事を通してオーガニックコットンというものをより身近に感じていたため、今回男性モノでこの質感が手に入るようになったことがすごく嬉しい。
例えばアンダーウェアを選ぶ際、穿き心地には無頓着だったというか、選ぶ基準は柄やサイズだけだったのに対し、このプリスティンジェンツのボクサーショーツを穿いてみたら、思った以上に穿き心地が良くて…、素材がアンダーウェアを選ぶ基準のひとつになりましたね」

大黒氏の考える、“ワンデザイン"とは

素材をデザインで表現するように、ブランドデビューのお披露目にギフトされた「てぬぐい」には、大黒氏の案で2つのコットンボールが配されていた。
「大らかで優しいプリスティンジェンツをイメージしました。パッケージにおいても、レディースでは手描きのコットンボール、子供用はクレヨンで描いたようなコットンボール、新たに加わったジェンツでは銅版画で描いたような細かいコットンボールのイラストで展開していて、商品がずらりと揃うと、コットンファームが広がって見えるようにデザインしています。商品自体が風土や環境をきちんと表せるお店であり、プレゼンテーションの場になればいいな、と思っています。
プリスティンには、これまで日本のオーガニックコットン業界をリードしてきた自負がある分、『オーガニックコットン』そのものをデザインする、一番ど真ん中の直球勝負がプリスティンっぽい。堂々とした姿で、周りが見た時に、同じ表現はできない、という印象を与えたかったんです」
そんな大黒氏のなかには、“ワンデザイン”というテーマがあるという。
「いつも“ワンデザイン=領域を問わないデザイン”を心がけています。1つのブランドを作るのに、グラフィックやプロダクトデザインなど制作側の専門があるのは、あくまでその人のフィールドであって、使う人にとっては関係のないこと。例えば、パッケージはグラフィックで成立するけれど、その思想はお店ともリンクする必要があるし、でもそのお店は空間デザインや環境デザインに関わってくるし、扱う什器はプロダクトだったり、さらには映像やwebも必要になったりもしますよね。ですから、どの断面を切っても同じ顔が出てくるように、一個のデザインとしてひっくるめて考える必要があるのです」
「プリスティンはある意味、一日のどこをとっても、身近にあるブランド。今後、食や住についても広がりを見せていくことでブランドの理念が全てにおいて屹立してくる姿を、いちファンとして見てみたいですね。今、日本の文化に触れてみたいと思っているたくさんの外国人観光客にとっても、“文化を残しながら現代人が伝えている”という成功体験は“憧れ”になると思うので、プリスティンが見本になることでみんなが勇気を持って進んでいけますよね」~ Part2へつづく ~

お気に入り商品は?

    ボクサーショーツ
    薄く滑らかなフライス地を使用したボクサーショーツ。
    快適な履き心地とオーガニックコットンの素材の気持ちよさを追求しました。
    特にパターンや縫製を工夫し、男性の身体にフィットするよう仕上げました。
    (※ゴムはバインダーの中に入っているため、直接肌にはあたりません)

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プロフィール

大黒 大悟 DAIKOKU Daigo
日本デザインセンター 大黒デザイン研究室 アートディレクター、グラフィックデザイナー
1979年広島県生まれ。
2003年金沢美術工芸大学卒業後、日本デザインセンター入社。11年大黒デザイン研究室設立。 グラフィックデザインを基軸におきながら、CI、VI、広告、パッケージ、ブックデザイン、映像、プロダクトデザインから美術館の総合ディレクションまで、様々なスケールのプロジェクトを行っている。JAGDA賞、JAGDA新人賞、東京ADC原弘賞、SDA優秀賞、D&ADイエローペンシル、NY ADC金賞など国内外の受賞多数。