初のメンズライン「PRISTINE gents(プリスティンジェンツ)」のデビューに際し、広告やカタログなどのビジュアルモデルを務めたのは、バレエダンサー・安間俊介氏。今回の撮影でも最初から圧倒されたのは、その姿勢の美しさだ。
「姿勢が良いと、自分が気持ちいいのはもちろん、見ている相手も気持ちが良くなるものですよね。意識しているのは、尾てい骨から背骨、頭のてっぺんまでを“そろえる”という感覚で、背骨を整えること。“エネルギー=氣”は背骨を通るとされるように、精神の働きをコントロールする非常に重要なエネルギー(中国では「氣」、古代インドでは「プラーナ」)の出入り口であるチャクラが体の中心軸を縦に貫くように点在していると考えられています。例えばホースが、グニャグニャ曲がっていると水が通るのにすごく抵抗がかかるけれど、まっすぐのホースだったら抵抗なくスッと通るように、背骨をまっすぐに伸ばすことで、氣が流れやすくしているのです」
世界各国のバレエ団で主役、ソリストを務めあげてきた安間氏は、2016年の帰国とともにダンサーとしての活動にいったんの区切りをつけたといい、現在は、姿勢も含め『心身ともに美しくいることが、健康に繋がっている』という考えのもと、バレエをベースとしたエクササイズを教えている。
子供のころからダンスを習い始め、その後バレエを始める。日本大学芸術学部に入学後、中退しイギリスEnglish National Ballet Schoolへ留学。在学中にEnglish National Balletの公演に参加。卒業後、フランスJeune Ballet de France、アメリカColorado Ballet、Tulsa Ballet Theatre、クロアチアCroatian National Theatreで主役、ソリストとして活躍。各バレエ団の本拠地の他、ロンドン、パリ、ニューヨーク、サンクトペテルブルク、バンクーバーなどの劇場でも踊る。現在は帰国し、バレエダンサー、バレエ教師、モデル、また自身の経験を元にバレエを通して美と健康をともに高めあうエクササイズの講師としても活動中。