去る12月10日、オーガニックコットンブランド「PRISTINE(プリスティン)」を運営するアバンティ社の代表・渡邊智惠子氏が発起人代表を務める「森里海会議2017」が開催され、畠山重篤氏が「海代表」として登壇された。
畠山氏が89年より活動している「森は海の恋人」運動。それは、家業の牡蠣養殖業を継いだ畠山氏が、海の環境を守るためには、海に注ぐ川、さらにはその上流の森を守ることの大切さに気付き、漁師仲間と共にスタートした、気仙沼湾に注ぐ大川上流の室根山(現在の矢越山)への植樹運動だ。
漁師が木を植えたら、川の流域に住む人達も『何をやっているんだ?』と振り向いてくれるだろうと植林を始めたという。「気仙沼湾に注ぐ大川上流の室根山に神社があるのですが、4年に一度のお祭りには、漁師が船を出して、山が見える沖までいって海水を汲み、その塩で御神体を清めているんです。現在も受け継がれている、1200年もの歴史ある風習で、うちの漁師たちはずっとその役割を担ってきた。神社が海と山を繋いでいて、私が動き出す前から、元々知り合っている仲だったんですよ。昔からそんな背景があったから、長続きしているんじゃないでしょうか」