「僕が広告代理店に勤めていた20年ほど前、さまざまなメーカーや企業が“持続可能性”というテーマをちょうど投げかけてきた時代だったんです。扱うものは異なりますが、リサイクルやリユースという言葉が生まれたのもこの頃で。
人を豊かにするためには、昔だったら“価値を生み出して便利にすること”だったのですが、これからは、“作ったら最後まで責任をとらなければならない”と考えられるようになっていきました。作りっぱなしではダメ、その生業が生み出すインパクトに対してしっかり責任を持とう、という流れ。
そんななか、自分の家業である農業へ目を向けた時に、本来、環境に対してすごく親和性が高く、持続可能性がある職業だということに気づき、就農することにしたんです」四国の面積と同じくらいあるといわれる日本の「耕作放棄地」を中心に耕し、国内最大規模の約180haの農地で米や大麦、小麦、大豆、蕎麦、野菜等を有機栽培している、農家の先駆者でもある井村氏。
「農業は本来、人類の本質的な生業なんだと思うんです。日本古来の職業であるだけでなく、例えば、リタイヤされた著名な方々が帰農する流れが起こっていたりしますよね。問題は、農業だけでは食べていけないと捉えられてしまうこと。“もっと楽しく、もっと高所得で、もっとかっこいい職業としての農業”を実践することで、多くの若者達に夢を与えられると思うので、農業者も行政も動いて、一緒にアピールしていくことが大事だと思っています」
肌側がコットン100%なので、リネンのチクチクを感じず気持ちよく着ることができます。
リラクシングウェアとしてもおすすめです。