英国を代表する19世期の大作家であるディケンズの作品は困難な状況で生きる貧しい子供達に向けられたディケンズの「この子供たちのためになんとかしなければ」という温かく力強い目が作品に向けられ、人気作家であるディケンズが小説を使って子供の貧困問題を社会問題に発展させていく、という使命を持って書かれています。英国が伝統的に格差社会、クラス社会であることを思い知らされる、かつ読後満足感のある作品たちです。別の作家さんでぜひお読みいただきたい、おすすめの本をご紹介します。
Thomas Hardy
Far from the Madding Crowd , Tess of the d’Urbervilles
ハーディ作品は冬に読みたくなる、独特の人間の闇や暗さが秋から冬の夜長の読書タイムに合っているかもしれません。
Nancy Mitford
The Pursuit of Love, Love in the Cold Climate
恋、愛、ファッション、ゴシップ、パーティが英国の上流階級の生活を舞台に描かれます。とてもおしゃれな作品で、作家の自伝的要素を持った先品です。日本語翻訳版がでていないのかもしれませんが、長編ではないので英語の勉強も兼ねて英語で読んでみてはいかがでしょうか?
欧州リテイルマーケット向けバイヤー、マーチャンダイザーとして、買い付け及び売り上げ分析に従事。2012年よりロンドンをベースにインターナショナルマーケティング戦略コンサルタントとして独立。欧州での豊富なネットワークを駆使して日本のライフスタイルブランドの欧州進出のコンサルタントとして、マーケティング戦略、実践をサポート。