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楊柳(ようりゅう)シリーズができるまで
vol.48
vol.48
48回目の今回は、楊柳(ようりゅう)シリーズができるまで、を取材しました。
すべてのモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へ、そのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。
閑(しずか)さや 岩にしみ入る 蝉の声
立石寺に広がるただひっそりと静まり返った静寂の地は、石にしみ入るほどやかましい蝉の声さえも忘れてしまうほどのしずかな世界に心が吸い込まれていくようだ、と芭蕉は詠みました。
芭蕉さん、あなたがその句を詠んだ300年後の日本の夏は茹だるような暑さで大変なことになっています。
※この写真は縫製工場がある新潟県糸魚川市です。とても素敵な夏空だったことを懐かしく思いながらこの記事を書いています。
日本の暑い暑い夏を爽やかに乗り切るために、プリスティンでは「楊柳(ようりゅう)」シリーズをご用意しました。
きっと今年の夏の強い味方になってくれるはずです!アウターとしてもリラクシングとしても気持ちのよい素材感です。
さて、この生地は琵琶湖の湖西高島という、高島縮み・楊柳・クレープの本場産地で作られています。
緯糸に強撚糸を用いて、糸が撚り戻ろうとする力で「シボ」を作り出します。強撚の作るシャリ感と凹凸による通気性が生まれ、肌離れの良い夏の素材になっています。
大きく縫ってから洗い加工で縮めているので、伸びがよく、織物とは思えない着心地です。縦方向のシワが、ボディラインをくっきり出さず、体に添うので、身体をほっそりとキレイに見せてくれます。
それではものづくりの流れをご覧ください。
まずは、通常通りの縫製します。この時はまだシボは出ていません。
一枚一枚丁寧に縫製しています。丁寧さはもちろんのこと、このスピードを見るとさすがプロだなと何度見ても感動します。
縫製は新潟県にある美装いがらしさんで行っています。
使う人に喜んでほしい、扱う生地は最後まで大切に使いたいという心のこもったものづくりをされている工場です。
縫製が終わりました。
通常の縫製とは言ったものの、シボを出す前に縫製したものは、こんなに大きいのです!
わかりやすいように実際の商品と重ねて写真を撮ってもらいました。
ここから洗い加工をすることでシボがうまれます。 シボがうまれるということは生地が縮むということ。
一般的にはエンボス加工(凹凸の型押し)による波のような模様が多いですが、プリスティンで表現する楊柳は 糸の個性を存分に引き出した意図的に発生させる「自然シボ」です。
綺麗なシボを出すように、縫製同様こちらも一枚ずつ絞っています。
洗い加工後の乾燥は、自然乾燥をしています。
風合いやシボの力を最大限引き出すために、できるだけ時間をかけて乾燥させています。
最後はプレス加工。自然乾燥したものを、製品として生かすべきシルエットを考えながらアイロンで加工をします。
どこを伸ばすのか、縮めたままにするのか、皆さんのお手元に届いたときに一番美しい状態にするために熟練した技をもつ職人が一枚一枚仕上げます。
※この写真は以前の取材時に撮影したものです。実際の商品とは異なります。
なんだか家で洗濯するのは難しそう・・?と思われる方もいらっしゃると思いますが、楊柳はノーアイロンで着られるのも嬉しいポイントです。
この縦方向のシワを長く生かせるように、お洗濯のときはぜひ次のことをおためしください。
■手洗いの場合は縦方向に長くなるように絞りましょう。
■洗濯機で脱水する場合は横シワがつきやすいので、縦にしごいて形を整えて干します。
洗濯じわをつきにくくする洗剤や柔軟剤の使用は、風合いに変化を及ぼし、シワがつきにくくなってしまいます。ご注意くださいませ。
■プルオーバーは襟ぐりの両端を洗濯バサミでつまんで干します。
■シャツは襟先と後ろ中心を洗濯バサミでつまんで干します。
その際、洗濯バサミに凸凹がある場合はあとがつかないよう厚手の生地をはさむと完璧です!
ハンガーで干すと肩のラインだけ伸びてしまうのでこの干し方が美しくなります。
いかがでしたでしょうか?
この楊柳シリーズはサラッと着られるだけでなく、クルクルッとまとめて畳みジワを気にせず使えるので、持ち運びのときも便利に活躍します。
まだ安心してお出かけできる日までは少し時間がかかりそうですが、いつかまた旅行に行けますように。いつもの日常が戻ってきますように。
今年はお家で楽しんで、来年は旅先でこのウェアを楽しめる日がきっと来ることを祈って。
あぁ、そのときは芭蕉があの句を詠んだ場所に立って、夏に思いを馳せたいものですね!
楊柳ネグリジェ
昨年登場した人気の楊柳素材から新しくネグリジェをつくりました。
楊柳ならではのシボ感が肌離れがとても良く、涼しく着ていただけます。
お洗濯後のシワがきにならないのも嬉しいポイントです。
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楊柳パジャマ
このシャリ感のある強撚糸と、ちぢみの凹凸によって、「肌離れが良く、風が通り抜ける」夏にぴったりの肌あたりが生まれます。
汗をかいてもさらりとする心地よさもポイントです。
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楊柳ステテコ
「ちりめん」や「高島ちぢみ」の本場、琵琶湖湖西の滋賀県高島で作った楊柳(ようりゅう)を使ったリラクシングシリーズ。
生地の緯(よこ)糸に強撚糸を使い、さらに洗いをかけることで、自然に縦のちぢみを持たせています。
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2019.11.15
リアルフリースの生地ができるまで
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48回目の今回は、楊柳(ようりゅう)シリーズができるまで、を取材しました。
すべてのモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へ、そのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。