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バルファスレースができるまで
vol.50
2023Springコレクションにて「バルファス」シリーズが再び登場です。
下記取材は、2021Summerコレクションの際の取材内容です。
ものづくりストーリーをお楽しみください。
50回目の今日まで、プリスティンのアイテムの製品ができあがるまでのストーリーを書いてきました。
今日も2021SummerCOLLECTION 新作のシリーズのものづくりストーリーをお伝えしようとしたためてみましたが、今回はわたしたちが得意とするものづくりの追求への熱い想いが溢れてしまい、これまでのストーリーとは少し違った切り口になっているかもしれません。
わたし自身、いつものテイストと少し違うかもなあと戸惑ったものの、この想いをお伝えすることが一番大事なのかもしれないなとも思い、そのままを記してみることにしました。
すべてのモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へ、そのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。
■もう一度やりたかった、バルファスレース
約20年前、わたしたちはトーションレースや横編によるアイレットレースを中心に開発している中で、「バルファス」というゴージャスな響きの名前のレースをオーガニックコットンでつくっていました。 当時はじめてバルファスレースを見た原材料担当は、その生地の美しさに「オーガニックコットンでもこんなに繊細で美しい生地ができるのか」と感動したそう。 あの美しいレースをもう一度やりたい、と当時の記憶を頼りに工場を探したものの、すでにお世話になった巨匠達は他界しており、なかなか生産している職人さんに出会えませんでした。
■高橋毛織さんとの出会い
ある日、生地の企画開発をする山内さん(株式会社東伸の社長)とたまたま話題になり、「バルファスって知りません?」という問いかけから、山内さんも30年前の記憶と人脈を頼り、遂に高橋毛織さんと出会うことができました。探しに探し続けて、ようやく見つかった!
やっと出会えた運命の人に会いに行くような気持ちで岐阜にある高橋毛織さんに向かい、工場に入るとそこはもう宝の山!
貴重な編み機がたくさん並ぶ工場で、ブランドディレクターも原材料担当も、そして高橋毛織さんを探してくださった山内さんもわくわくが抑えきれません。
ゆっくり編み出される生地を見つけるたびに、これも素敵!こんな生地もできるのね、と切れ端を少しずつ持ち帰らせてもらいました。
■そもそも、バルファスレースとは
衣類はもちろん、小物やカーテンなどわたしたちの身の回りにはたくさんのレースが使われています。ただ、一口に「レース」と言っても、たくさんの種類があることはあまり意識されないのではないでしょうか。
機械で編まれるレースのなかにも、いくつかの分類があります。
「エンブロイダリーレース」・・・エンブロイダリーレース機で生地に透かし模様の刺繍を施したもの。
「リバーレース」・・・リバー編機、細い糸を数多く使用し複雑で繊細な模様が美しい。編み機の速度が遅いため、非常に高価です。
「ラッセルレース」・・・経編み機であるラッセルレース編機、バルファスレースもこの一種。
「トーションレース」・・・製紐(せいちゅう)といって、真田紐など組紐と同じ構造で、沢山のボビンを編んでいき、ジャカード機で柄を出します。
(こちらも2021年SummerCOLLECTIONで登場します、お楽しみに!)
バルファスレースは、もともとはバルファス社が経編機で編まれたレースから由来しています。当時、とても低速な編機だったため、バルファスレースの持つ繊細で凹凸感を表現でき且つスピードもある編機をマイヤー社が開発しました。現在はマイヤー社の編機を使用していますが、一般的な呼び名としてバルファスレースという名前で呼ばれています。
■バルファスレースと向き合う、唯一の人
高橋毛織の社長である高橋さんもかつて若かりし頃、バルファスレースの美しさに魅了され、足利まで編機を求めて足を運び、やっと見つけて岐阜まで持ち帰ったそう。
「誰もやらないなら、自分でやってやろう!」と、編機を動かせる人はいなかったので、一から自分で編み技術を確立し、今に至ります。
編みだけでなく、下準備が大変で、整経前の糸準備と処理、編機の柄組など、準備八割という言葉のとおり、繊細で美しいレースの裏側には、大掛かりで複雑な作業工程がいくつもあります。
20年前のときと糸を変えてサンプルづくりに取り掛かってもらいましたが、はじめは編み傷や目飛びが多く製品化には厳しい状況。
経編の糸整経の他に、経糸のテンション(=糸にかかる張力のこと)調整が非常に難しいようで、このテンションをどのように保つかがレースの出来上がりを左右します。
不都合があれば、そのたびに高橋さんが古い機械を調整し、どうにかサンプル生地が完成。
そこには、編機に惚れ込み、また日の目を見てほしいという高橋さんのバルファスレースへの愛情がたっぷり込められていました。
一代で築きあげた社長と息子さんで工場を経営されていますが、社長を手伝う息子さんも、さすがにバルファスの柄組は未だできないという長年の経験と高い技術力が必要とされるレースです。
レースの編み工程は、高橋毛織さん、その他の加工や仕上げは、この経編生地を得意としている職人さんにお願いしています。分業繊維業界なので、それぞれが持つノウハウと商習慣により、沢山の職人の手に渡ってようやくみなさんのもとにお届けできるのです。
大変な工程のものづくりのものは早い段階で海外生産に切り替えられてしまい、日本に残る機械や技術はごくわずかです。
この繊細な生地は、縫製段階でもやわらかく難を極めます。その生地を使いこなすことにより、生地作り・縫製などの製品づくりのノウハウの蓄積・継承になることも願いながら、わたしたちは今日もものづくりに励んでいます。
光と風をたのしめる繊細でやわらかなレースは、これからの季節をきっとさらに楽しませてくれるでしょう。ぜひお手にとってお楽しみください!
バルファス ロングスリーブプルオーバー(2023Springコレクション)
ふっくらと上品、繊細な透かし柄のバルファスレースを、オーガニックコットンで編んだ贅沢な一枚。ジャケットやベストのインナーに着ていただいた時も、美しいレースがコーディネートのポイントになります。
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バルファス ベスト(2023Springコレクション)
ふっくらと上品、繊細な透かし柄のバルファスレースを、オーガニックコットンで編んだ贅沢な一枚。裾口の長めのリブがフィットしてブラウジングできるため、タテ伸びの影響はありません。袖は折り返して着ることもできます。
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バルファススカート(2021Summerコレクション)
繊細で上品な透かし柄のバルファスレースをやわらかいオーガニックコットンで仕上げた贅沢な一枚。
同じシリーズのボレロと合わせて着ていただくのもおすすめです。
ペチコート付きなので安心して着ていただけます。
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バルファスワンピース(2021Summerコレクション)※完売しました
繊細で上品な透かし柄のバルファスレースをやわらかいオーガニックコットンで仕上げた贅沢な一枚。
とても印象的なワンピースでお出かけにもぴったりなアイテムです。
同じシリーズのボレロとセットで着ていただくのもおすすめです。
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バルファスボレロ(2021Summerコレクション)※完売しました
繊細で上品な透かし柄のバルファスレースをやわらかいオーガニックコットンで仕上げた贅沢な一枚。
透かし柄がとても綺麗で肌当たりも驚くほど柔らかいので夏の羽織としてとても重宝します。
同じシリーズワンピースやスカートとセットで着ていただくのもおすすめです。
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バックナンバー
2019.11.15
リアルフリースの生地ができるまで
2024.09.15
ペーパーコットンニットができるまで
2023.11.13
ヤクフェイクファーコートができるまで
下記取材は、2021Summerコレクションの際の取材内容です。
ものづくりストーリーをお楽しみください。
50回目の今日まで、プリスティンのアイテムの製品ができあがるまでのストーリーを書いてきました。
今日も2021SummerCOLLECTION 新作のシリーズのものづくりストーリーをお伝えしようとしたためてみましたが、今回はわたしたちが得意とするものづくりの追求への熱い想いが溢れてしまい、これまでのストーリーとは少し違った切り口になっているかもしれません。
わたし自身、いつものテイストと少し違うかもなあと戸惑ったものの、この想いをお伝えすることが一番大事なのかもしれないなとも思い、そのままを記してみることにしました。
すべてのモノには生まれてきたストーリーがあります。
商品を手にとるお客様へ、そのストーリーを少しずつでもお伝えできればと思います。